不況をバネに組織力向上

2020/03/25【社長のメッセージ】

 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が、経済的打撃をもたらしています。ダウ工業株も終値が歴史的な急落を見せ、リーマンショック時を上回り、1987年のブラックマンデー以来の下落率を記録しました。景気悪化への懸念が広がっています。少なくとも1年間、高い可能性で3年間は、私たちの生活は変化するでしょう。
 私達の会社も対岸の火事ではありません。いつ明けるかわからない経済暗雲を、協力して乗り越えていきましょう。

 企業の売上は、製品とサービスの品質、社員のモチベーション、景気から作られます。景気が悪い時は売上が下がるのは仕方がないです。景気が回復した時に、良いスタートが切れるように、今からしっかりと準備をしていきましょう。
 手が空いている今こそ、普段は忙しくて着手できていない生産性向上のための改善を進めましょう。今月リリースした新製品RO-105やID-160の工程改善も効果的です。
 営業部門は魅力的な商品企画ができるように、新たに取り込むターゲットと切り離すターゲットを明確にして、今後のトレンドを収集・展開するための仕組み作り。設計部門は新製品開発時に個人の負担を分散し、より短いリードタイムでリリースできるように、開発プロセスを再構築していきましょう。設計業務の一部を外注に任せたり、個人のスキルを向上させることで社内の設計業務を平行して進められたりすれば、ラクをして短いリードタイムで新製品をリリースできるようになります。
その他の部署は、経験による人の判断を省力化するために、コンピュータシステムを進化させクリエイティブな業務に時間を使えるようにしていきましょう。

 当社は比較的景気の影響を大きく受けない会社です。また多少の蓄えもあります。一方、設計の協力会社は注文が減って暇になっています。当社にとっては新商品開発がしやすい状況です。突然のチャンス到来です。

 今こそ長期視点で、組織力を向上させていきましょう。