2020/02/07【社長のメッセージ】
このたび、有休制度を改訂することにしました。
有休の有効期限は付与から2年です。これまでは、その年に付与された有休から消化し、その後、1年前に付与された有休を消化するようになっていました。これにより期限切れで無くなってしまう有休がありました。(法律的には違法ではありません)今年の4月からは、1年前に付与された有休から消化するようにします。
今でこそ当社は無借金経営で、製品とサービスの良さがお客様に認知され、経営が軌道に乗っていますが、最初からこのように売上が安定していたわけではありません。私が入社したころは売上が不安定だったので、固定費になる人件費を抑えるために、ギリギリの社員数で回していました。そのため多くの社員がほとんど有休を取得できていませんでした。
当時は自己都合で退社される方が、今よりも多かったように記憶しています。退社する社員は、これまで使えなかった40日分の有休を消化して退社していきます。残された社員は有休消化のため業務の引き継ぎをしてもらえず、大変な苦労をされていました。退社後2ヶ月間の給料を支払うのは、経営的に負担になっていたと思います。
そこで有休制度を、会社を辞めていく人のための制度ではなく、頑張って一緒に働いてくれる社員のための制度にしたい、との思いで現在の有休制度に変更しました。
現在の有休制度は、英気を養うために計画的に全て使い切ってもらい、そして苦労を共にしてくれる社員を守るための制度だったのです。有休を取らせたくない仕組みとして誤認されているようですが、決してそうではないのです。
現在は経営も軌道に乗り、皆さんの日々の業務改善により自転車操業ではなくなりました。社員が一人退社しても、残された社員が遅い時間まで残業して回さなければならない状況でもなくなりましたので、これまでの有休制度を見直すことにしました。
当時の先輩の苦労を知らない新しい世代の皆さんには、この有休制度を「負の遺産」として忘れてしまうのではなく、社員が安心して働くことができる会社にまで成長させた先輩方の「努力の足跡」として憶えておいて欲しいのです。
当社は多少の波風ではびくともしない大企業ではありません。一足飛びに大企業のような待遇に改善することはできません。しかし、皆さんが当社で仕事をしたことで、少し生活が豊かになったり、人生の生き甲斐を感じられたりする会社にしていきたいと考えています。
今年は、ご家庭の都合で社員旅行に参加出来ない社員さんが参加しやすいように、5/29(金)を休みにしました。少しずつではありますが、当社の社員が、「規模は小さいながらも友人に自慢できる会社」にしていきます。そのためには、みなさんにおかれては仕事のやり方を日々改善して、昨日よりも短い時間で生産、材集、修理したり、昨日よりもお客様に喜んでいただけるサービスを提供できるように、日々、工夫改善をお願いします。