個人にとっての仕事の目的

2017/05/12【社長のメッセージ】

 5月の連休は9日ありましたが、リフレッシュできたでしょうか?
 仕事は私たちが生きていくために必要なお金を稼ぐ場であり、そして仕事を通して人として成長をしていく道場であり、社会に貢献していくための舞台です。自ら望んで入社した職場でも、気づかない内にストレスは蓄積していきます。
 私もリフレッシュのために市内の五井山、砥神山へ休み中に3回登ってきました。砥神山は標高250mですから山というよりも丘のようなものです。
 山のふもとまでの道のりは平坦な道です。せっかくのリフレッシュの時間ですので、なるべく仕事の事は考えないように心掛けても、今後の会社の業績や成長など心配事が頭をかすめ、すっきりしない気分で歩き続けました。

 ところが山のふもとの登山口を入ってからは上り坂が続きます。運動不足がたたって大汗をかきながらひたすら頂上を目指していると、あれこれ考える余裕が無くなり頭の中が空っぽになりました。
 頂上から普段生活している蒲郡の街並みを眺め、そのまま高低差の少ない尾根を一人で歩いていると、呼吸も楽になり、からっぽになった頭では、自分にとって何が本当の幸せかを考える余裕が出てきました。そして自分が考える幸せな姿になるためにどんな努力が必要なのかについても考えることができました。
 連休中に3回山に登って、自分なりに納得出来る答えが見つかったように思います。今は仕事をする目的が一層明確になり、仕事に対する意欲が増しています。

 私たちは日々の余裕の無い生活の繰り返しに、良くも悪くも慣れてしまっています。
 私達が生きている限り一生自分に問い続けなければならないこと、そして最も大切なテーマである「自分にとってどんな状態が幸せなのか」、そして「その幸せを手に入れるためにはどんな努力をする必要があるのか。」を考えることはとても大切なことだと思います。

 当社の経営理念は「社員の心物両面の幸福の追求」です。当社の社員の皆さんには、高速道路を走る車のように流れを乱さないように、周りに合わせて走り続けるだけでなく、時々立ち止まって、この二つの問の答えを見つけてもらいたいと願っています。 「自分を幸せにするための努力の方向性」と「仕事」が重なったとき、一層人生が豊かになるのではないかと思います