仕事のやりがいと納期

2019/03/05【社長のメッセージ】

 今月から来年3月卒業予定の新卒採用が始まりました。3/15から始まる会社説明会では多数の学生さんから予約が入っています。

 全国の新卒学生を対象におこなったアンケートによると、休暇が取りやすいなどの労働環境を重視しているようです。しかし、当社に訪れる学生さん達は、平均的な学生さんよりも仕事のやりがいを重視している人材が多いように感じます。彼らに会社選びのポイントを尋ねると、意見が言いやすい雰囲気のある会社を求めているそうです。その言葉の裏を返せば、自分から意見を発信して、製品やサービスを改良していきたいと聞こえます。

 学生さんには、「仕事のやりがい」についてお話ししています。みなさんは、今日もやりがいを感じながら仕事ができていますか? 昔は、「つらいから、たいへんだから給料が払われているんだ。楽しかったら給料を会社へ払わなければならない。」なんて言う方がいました。今の時代、そんな事を若者に言ったらすぐに会社を辞めてしまいます。
 やりがいを感じて仕事をすることで楽しくなりますし、仕事の完成度は当然良くなります。当社の社員には、全員やりがいを感じながら仕事をしてもらいたいと思っています。
 どんな仕事でも、考え方や取り組み姿勢でやりがいを感じることができると思います。その中でも大事な要素として「納期を守る」があります。
 1週間の納期に対して、10日かけて完成してもお客様は喜んではくれません。1週間かけて完成度の低いものを渡すくらいなら、10日掛けて完成度を上げた方が、お客様は喜ぶという人がいますが、それは納期を守れなかった人の後付けの言い訳です。納期に間に合わせるために、早めに打ち合わせをして中間報告を徹底していれば、納期を守りながら完成度を上げられるはずです。納期の2日前になって相談するから納期に間に合わなくなってしまうのです。
 現在、当社の弱いところは、「完成姿と納期を明確にして、仕事の依頼主と共有する。」「納期目標は、背伸びをして届く日を設定する」「納期を守る社風」です。特に納期を守る意識は、以前よりも全体的に緩くなっていると感じます。

 納期はプレッシャーを感じるかもしれません。しかし、納期はとても大切です。なぜなら、
①納期を守ることで達成感が得られます。
②納期があるから、納期に間に合うように行動が起こせます。何とか間に合わせようと考えるから良い知恵が湧いてきます。結果として当社の製品やサービスが改良され、お客様や社会から必要とされ続けることができるようになります。

 もし、納期という概念がなければ、個人の達成感もなく、成長もなく、会社も衰退の一途を辿ることになると思います。私たちは仕事を通して社会貢献をし、お金を稼ぎ、生活を豊かにし、幸せになることができます。そのためには、全社員が納期を守る意識を高め、納期を守る社風を再構築しましょう。