家族や知人に自慢できる会社

2023/10/06【社長のメッセージ】

 私には生涯をかけて、明らかにしたい研究テーマが2つあります。

・人生の幸せとは何か?
・当社の社員にとって、いい会社とは何か?

 以上の2つの答えを言語化することで、具体的なアクションを起こすことができ、将来、私が理想とする姿に近づけると思っています。
 幸せは、人それぞれなのかもしれませんが、その答は思考停止の状態だと思うのです。

 世界の秀才が集まるハーバード大学が最も長い年月をかけて研究しているテーマに結論を出しました。75年に渡り700人以上を追跡調査した結果、「幸せな人生を送るために必要なのは、よい人間関係だ」というものです。
 家柄、学歴、職業、家の環境、年収や老後資金の有無といったことではなく、人間の幸福度と健康度に直接関係があったのは人間関係だったという結果になりました。しかも、友人の人数は関係なく、たった一人でも心から信頼できる人がいるかどうかが重要なのだそうです。

 36期の経営方針では、5年先のビジョンとして「社員が家族や知人に自慢できる蒲郡市を代表する会社にする」と掲げました。
 私が考える、家族や知人に自慢できる会社とは、社員一人ひとりが自己肯定感を持ち、そして信頼できる仲間がいる会社です。
 社員は、のめり込むように集中して仕事をすることで、自己の成長、達成感、社会への貢献を感じることができるようになります。さらに高い収入が得られれば生活も豊かになり、そして自己肯定感も一層上がります。
 人の幸せは、心から信頼できる人の存在です。それは職場でも同じです。心から信頼できる仲間がいれば幸せ。しかし、いなければ不幸せという他人に依存する幸せは不安定ですし、長続きしません。仲間に信頼を求めるだけでなく、社員一人ひとりが心から信頼される人になることで、幸せが長続きするようになると思います。

 信頼できる人の行動を言語化したものが、当社の新しい行動指針です。

行動指針

1.主体的に動く
 すべての責任は自分にあると考える。どんなときも「これからどうするか」を考えて前向きに行動する。

2.理解に徹する
 人は理解されていると感じて、初めて相手を理解しようとする。自分の価値観で相手を判断しない。他者の気持ちに寄り添って相手の話に集中する。

3.他者に貢献する
 見返りを求めず、人の役に立つ。他者に貢献することで自分の価値を実感することができる。

 私も全てを実行できていません。特に2番目の「理解に徹する」は、相手の話を聞いている振りをして、どのように説得しようか考えてしまっていることがあります。信頼し合える人間関係は、説得ではなく共感が土台になります。
 自慢できる会社になるよう、社員一人ひとりの心構えと行動をアップデートするところから始めましょう。