目的は後から分かる

2020/04/03【社長のメッセージ】

 4月から新人が入社してくれました。彼らは入社前からモチベーションが高く、今後の成長と活躍が楽しみです。
 入社日の1日から、お世話係の先輩による勉強会が始まりました。電話対応の勉強会から始まりましたが、声の表情や声量では先輩にかないませんが、それに近づこうと何度も繰り返し努力する姿に胸が熱くなりました。

 私が敬愛する東進ハイスクール現代文講師の林修さんは、タレントとしても活躍されていますが、私は林さんのキャリアパスが気に入っています。「勝てる場所で誰よりも努力する。」これが勝つための最強の法則だそうです。林さんは東大卒業後、長銀に就職するも5ヶ月で退職し、起業して失敗したり、ギャンブルで1800万円の借金を抱えて、現在に至る林さんならではの含蓄のある言葉だと思います。

 会社という組織で仕事をすることの一番のメリットは、それぞれの社員がそれぞれの得意分野で誰よりも努力することで、組織全体で最高のパフォーマンスが発揮できることだと思います。人には得意な分野と苦手な分野があります。苦手な分野を克服することは、苦痛を伴う努力を要します。一方、得意な分野は寝食を忘れて頑張り続けられます。結果的に高い成果が出せる可能性があります。会社組織において、苦手な分野は得意なひとに任せて、自分は得意な分野で誰よりも努力することで、みんながハッピーになれます。

 新入社員のあなた方は、現在それぞれ得意な分野があると思います。しかしまだ経験したことがないだけで、もっと得意なことがあるかもしれません。
 得意と不得意を分ける原因の一つは、価値を感じるか、否かが大きく影響していると思います。
 それぞれの仕事には、必ず目的があります。先輩はその仕事の目的を分かり易く教えてくれると思います。それを聞くと分かったような気になると思います。感覚として読書と同じです。数年前に読んで感動した本が、今読み返すとさらに味わい深い内容に変わっている経験をしたことがあると思います。もちろん本の内容が変化したわけではありません。読者が人生経験を積み重ねたことで、本の内容の真意を理解できたためです。仕事も同じです。与えられた仕事を一生懸命にやることで、その仕事の目的が理解できるようになります。仕事だけでなく物事の目的は、後になって分かることの方がはるかに多いと思います。先輩から与えられた仕事は、先入観を持たず愚直に一生懸命にやってみましょう。

 当社の先輩方は、皆さんの成長を全力で応援してくれる人ばかりです。私もとことん付き合います。一緒にそれぞれの自己実現をしていきましょう。