仲間を助けて自分が生かされる

2017/11/10【社長のメッセージ】

 国内市場が徐々に縮小していく状況で、当社の経営目標である年平均成長率3%を維持するためには、オンリーワン、ナンバーワン、差別化された商品やサービスを開発し続けることが必須です。
 そのためには、言われたことをやるだけではなく、全社員が常に考えて行動することが大切だと考えます。そのために、12月より改善報告書のルールを変更します。

①2件/月のルールを廃止します。やらされ感からは、いいアイデアは出ません。自主性を伸ばしていきたいと考えています。
②改善報告書は1枚 500円。何枚出してくれても結構です。賞金は翌月、現金でお支払いします。
③良い改善には、金賞から銅賞で賞金を付けさせてもらいます。
④製品とサービスの改良提案を募集します。これまでの改善報告書は実施済みの改善のみ受け付けてきました。この「製品とサービスの改良提案」は提案ですのでアイデアだけで結構です。1枚100円で受け付けます。アイデアが採用された場合は、内容に応じて金賞なら1万円~6万円。内容がすばらしければ上限無しで賞金を出します。
⑤いずれも賞金は翌月に現金でお支払いします。来年から所得制限の上限が大きくアップします。いいアイデアをたくさん出していただき小遣いを稼いでください。

 私がイメージする理想的な職場は、和やかで、建設的な意見がどんどん出る明るい職場です。
 その反対は、仕事を押しつけ合って、できない理由や言い訳ばかりしてトゲトゲして暗い職場です。
目標が低い職場は、のんびりしていて和やかな雰囲気が出やすいですが、目指す理想的な職場は、忙しくても、和やかで、建設的な意見がどんどん出る明るい職場です。
 しかし、現在の当社は理想に対して60点くらいだと思います。目標達成意識は、他の同規模の中小企業と比べれば高い方だと思います。しかし、和やかさと建設的な意見がどんどん出る雰囲気は、まだ伸びしろがあると思います。

 私たち人間は完全無欠の人はいません。自分自身にはいくつかの欠点があることを認識しています。 しかし、なぜか同僚や後輩、先輩、上司など他人に対しては完全無欠を求めてしまいます。
 例えば、仕事は早くてミスがない。頭の回転が速く、いつでも正しい判断ができる。笑顔も素敵で話もおもしろい。組織を統率する力もあって、行動力もある。文書を書くときは漏れなく、簡潔にまとめる力もある。
 しかし、現実の人間は、欠点は1つ、2つではなく、一つの取り柄しかない場合が多いです。福山雅治さんのように、顔が良くて歌もうまい人は希で、ほとんどが、山○○郎のように歌は素敵だが、顔は・・・。それが普通である。「天は二物を与えず」です。

 私たちは神様ではないのだから、仲間に完全無欠を求めるのは愚かなことです。人の欠点に目がいくのは人間の本能です。
 人には長所と短所、得意、苦手があります。仲間の欠点や苦手なところに目が行き過ぎてイライラするのではなく、仲間の長所や得意なところをできるかぎり発揮させてあげられるように、欠点や苦手なところをできるだけ補ってあげましょう。
 仲間を助けて自分の仕事が成り立つ。この理解と心配り、許す気持ちが、当社が目指す「忙しくても、和やかで、建設的な意見がどんどん出る明るい職場」に繋がるのではないかと思います。