熱意ある社員

2017/06/02【社長のメッセージ】

 少し残念なニュースがインターネットを沸かせています。 私にとっては膝から崩れ落ちるくらい衝撃的なニュースでした。
 世界の世論調査を手掛けるアメリカのギャラップ社の調査によると、日本の「熱意のある社員」は、全体の6%で、 139カ国中 132位で最下位クラスだったそうです。 当社の社員数は50人ですから、「熱意のある社員」は、3人ということになります。一方、アメリカでは「熱意のある社員」は32%だそうです。

 もう一つ驚いたのは、日本の会社では「周囲に不満をまき散らしている無気力な社員」が24%もいるということです。
 この違いは、従業員と雇用主の関係や文化の違いもあると想像します。
 日本では、従業員が会社を辞めたいと思えばすぐに辞めることができます。しかし会社が従業員を解雇することは簡単なことではありません。しかし、アメリカでは会社が通告無しにいつでも従業員を解雇できるそうです。
 また、アメリカは転職大国と言われるくらいで、平均転職回数は12回だそうです。会社に退職願いを提出すると、優秀な社員に対しては 会社側から「Counter Offer」つまり、給料アップをネタに逆交渉があるそうです。転職をきっかけにステップアップしていく文化が根付いています。
 そのため、アメリカでは自分自身を人材としての市場価値を上げるために、職場でも常に高い成果を上げることに真剣ですし、自宅でも勉強を怠らないのでしょう。結果的に仕事の面白みを知ることになり、「熱意のある社員」が1/3にもなっているのではないかと想像します。

 当社は、やりがいのある職場をめざして3つの活動をしています。
   「ビジョンの共有」:全社員に経営方針の配布と説明会の実施
   「成長を感じられる職場」 :社員教育、2回/年の成果報告会、半期評価制度
   そして「熱い仲間」の存在。

 日本は終身雇用が崩壊したとは言われていますが、実情は旧態依然です。
 アメリカは弱者には大変厳しい国ですが、日本は弱者に手厚い国と言われています。それについては肯定も否定もしませんが、最低限の安心感は熱意の源になりますが、過度の安心感からくる平和ボケは、熱意を減退させる副作用もあると思います。
 仕事が出来るようになると仕事が楽しくなります。仕事と家庭、プライベートのバランスを取りながら、自分の歩幅を知り、毎日小さな成長を積み重ねて、仕事を楽しく、好きになれるように、常に意識したいものです。

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