成長を感じる職場

2017/03/10【社長のメッセージ】

 当社は人材採用に力を入れています。理由は2つあります。

 1つ目は、優秀な人材を採用するためです。
 会社の経営資源は「ヒト、モノ、カネ、情報」と言われていますが、最も重要なのは言うまでもなく「ヒト」です。
 当社の採用基準は、自分たちより優秀な人材であることです。自分達の言いなりになる子分のような新人を採用し続けたら会社はどんどん小さくなってしまいます。

 2つ目は、当社の職場を良くするためです。
 優秀な人材を採用するためには、魅力的な会社でなくてはなりません。ここにいる社員がやりがいを持って仕事ができるように、職場を改善する必要があります。
 つまり、採用活動は、既存の社員がいきいきと仕事ができる職場を作って、いい人材を採用する活動だと考えています。

 しかしながら、近年、採用活動はますます厳しくなっています。
 当社もWebを使った求人ナビの大手「リクナビ」を使っています。ただし、求人ナビに掲載しただけでは人材を採用出来なくなっています。原因は、リクナビの掲載社数が急激に増えているためです。昨年度は1万社、今年度は2万社、来年度は2.7万社です。
 新卒学生は、大企業を中心に就活をおこなっています。大きな船は沈まない気がするのでしょう。最近は一層安定志向が強まっているようです。
 一方で、あえて中小企業を中心に活動している学生もいます。理由は、「若くても責任のある仕事をやらせてもらえそう」「社長・経営者と近いところで仕事ができる」「アットホームな雰囲気」「いろいろな仕事を経験できそう」などです。
 当社は、働きがいのある会社を目指しています。
 「働きがい」と「働きやすさ」は違います。社員に甘いとか、楽をさせる会社が良い会社だと思いません。働きやすい会社も素晴らしいですが、それはあくまで会社の成長があってのことであり、会社が成長していないのに、社員が働きやすさだけを求めたら会社は倒産してしまいます。

 働きがいは、「経営理念」「成長」「仲間」で作られると思います。
 「経営理念」当社が誰のために、何をやっているのかが明確になっていること。そして経営理念に従って仕事をした結果、自分の仕事が社会のためになっていると感じること。
 「成長」自分ができることを、たっぷり時間をかけて、繰り返し行っても成長は感じられません。少し背伸びをしてでも、新しいことにチャレンジして達成できたとき、人は達成感を感じます。
「仲間」何をするかよりも、誰とやるかが大事です。会社で仕事をしていて、楽しいか、楽しくないかは、職場の半径5mの人間関係と言われています。

 皆さんは、どんな仕事を経験したときに、成長を感じますか?
 好きな仕事ですか?「好きこそ物の上手なれ」 人は好きなものに対しては熱心に努力するので、上達が早いですね。きっと成長を感じられると思います。でも、皆さんの経験を思い出してもらいたいのですが、皆さんが成長を感じたときは、実は、会社から半強制的に与えられた仕事ではなかったでしょうか?
 当社は、皆さんに充実した人生を感じてもらいたいと思っています。いい趣味を持っていても、仕事が充実していなければ、きっと充実した人生にはなりません。仕事でやりがいを感じてもらうために、私や先輩は、皆さんに新しい仕事をどんどん振りますし、納期を意識してもらうためにプレッシャーをかけるときもあります。
 仕事を通して達成感と成長を感じてもらえる会社にしていきたいと思っています。