風通しの良い会社になる

2024/08/19【社長のメッセージ】

 風通しの良い職場とは、上下関係がなく自分の意見を率直に言いやすく、意思疎通がしやすい組織です。風通しの良い職場では、コミュニケーションが活発なため、さまざまな意見やアイデアが発信されやすい。また、上司からのフィードバックも得られやすいので、早めに修正指示が得られるので生産性の高い組織になれます。ミスやトラブルが発生した際も、すぐに上司に報告しやすいので、問題が大きくなる前に対処が可能になります。
 それだけでなく、離職防止にも効果があります。多くの会社における退職の理由は、「人間関係が好ましくなかった」が性別や年齢問わず上位に入っています。早い段階で悩みを打ち明けて相談できたら離職は減らせると思います。

 このように風通しの良い職場の効果は誰もが認めています。風通しの良い職場作りのための当社取り組みを紹介します。

1:「積極的にあいさつをする」ことです。
あいさつは相手との距離を近づけてくれます。あいさつをされた側は、自分の存在を認めてもらえていると感じて安心感を持つことができます。当社では明るく元気よくあいさつをする習慣が根付いています。

2:「社内イベントを企画して開催する」ことです。
忘年会や期末パーティー、BBQ会を定期的におこなっています。自分たちの会社や職場にどんな人が、どんな想いを持って働いているかを知ると、お互いの絆が深まります。

3:「相談できる環境を作る」ことです。
社員が集まってお茶を飲めるスペースを設けたり、定期的に個人面談を実施したり、お世話係制度を導入しています。

4:「サンクスカードの交換」です。
スタバのギフトカードなどのインセンティブを付けることで送る側の気恥ずかしさが軽減され、受け取った側も嬉しくなると考えています。

 風通しの良い職場を求めているのは、特に若手が多いと思います。新卒の会社説明会で、学生さんに会社選びで重視するポイントを尋ねると、「風通しの良さ」を挙げる方が多いです。
 実を言うと、学生さんだけでなく入社して間もない新人から職場の風通しを話題にされると身体が緊張します。新人の会社に対する純粋な進言は、全体最適を重視する会社組織では受け入れ難いことが多々あるからです。背景として、入社間も無い新人は仕事の裏の動きや、当社とお客様、その他関係者の利害構造を十分に理解できていません。新人には悪気が無いので やむを得ないのですが、何も無いところから会社の仕組みを作ってきた先輩に対して礼節を欠く意見は、「風通しの良さ」を実現しようと努力している先輩に過度のストレスを感じさせます。後輩のために風通しの良い会社を維持しようと、先輩が一方的に我慢するのはサスティナブル(持続可能)ではありません。

 自分の意見を言うことは、とても大切なことです。むしろ、意見を言えない社員には将来がないと思います。先輩に、「そんな方法でやるのは効率が悪いのではないか!?」と、どっ直球で意見するのではなく、「これまでは、この方法で確実に品質を確保できていましたが、新しい設備が導入されたので、ここは省略しても問題ないと思うのですがいかがでしょうか?」と、先輩に対する敬意を示した上で、自分の意見を伝えてはどうでしょうか。

 この気づかいは、後輩から先輩に対してだけでなく、先輩も後輩に対して敬意を示すことが大切です。お互いに相手を感情的にさせない伝え方を習慣化することで、当社はサスティナブルな「風通しの良い職場」を実現できると考えています。